それでも、ベテランになってしまうと、大して時間を掛けなくてもサラサラっと模範回答をまとめてしまうので、新人の私としては、「大したもんだなー。早くあんな風になりたいなー。」と思ったものです。
一応、コメントを書き終えれば、後は大量のコピーをとって、社内の各部門に配布することになります。
クリッピングは、それを専業にしている企業があるぐらいなので、かなり大事な作業です。
アメリカのPR代理店の業務内容を見ていると、クリッピング記事中の決められたキーワードの変化を見て、社外からどのように見られているのかを分析することを売り物にしているPR代理店もあるようなので、この業務はやり方によってはどんどん深く掘りさげらると思います。
ちなみに、アメリカのPR代理店が実際にどのようにPRビジネスを進めていくかということを、うまくまとめた本がありましたのでご紹介しておきます。
「ドキュメント 戦争広告代理店 −情報操作とボスニア紛争」
著者 :高木 徹
出版社 :講談社
定価 :1800円
このタイトルにある、戦争広告代理店、というのは本当はPR代理店のことです。
ボスニア紛争を題材にしていますが、PR代理店の情報操作によって、アメリカがNATOを主導してセルビア空爆にいたるまでをまとめたものです。
PR代理店が国際政治の裏舞台でどのように活躍したのかを書いています。
PR代理店の力で戦争を起こしてしまうのですから、相当なパワーと言えます。
ということで、今回はここまでです。
広報部での自分の体験をベースにした、「体験的PR活動」については、”PRをはじめよう!”というメールレターにも書いています。この続きは、”PRをはじめよう!”をお読み下さい。申込みは、このページの最上段右側でできます。
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